Staff interview
大阪植物検疫協会の
発足からの取り組み、
社会においての役割を語ります。
次長蓮池 源之
大阪植物検疫協会の
発足からの取り組み、
社会においての役割を語ります。
次長蓮池 源之
次長
蓮池 源之
時代の流れとともに
取り組みは変わったが、
役割は変わっていない
この協会は70年という歴史の中で、どういった取り組みをしていたんですか?
私が入社した頃の大阪港は青果実など専用船で一度に大量の貨物を輸入してまとめて植物検疫を終らせてたんですが、現在は貨物の多様化や小口化が進み、輸入植物は必要な量を必要な時に輸入され、検査品目の種類が格段に増えかつスピードが求められているので植物検疫は日々待ったなしの状態なんです。
当時は必要な書類の受け渡しは全部郵送されてきましたので時間的余裕があったんですけど、郵送からFAXへFAXからメールへと、現在ではクラウドのようにデジタル化がどんどん進んでいるんで、我々大阪協会も独自の検疫システムを構築しました。それで適正かつスピーディーな植物検疫ができるようにということで、輸入者さんの方から必要な書類を提出してもらって、その書類を検疫システムを使って入力等書類作成の手伝いをしていますね。
その検疫システムで検査・消毒巡回予定表なんかも作成してるんですけど、関係者の方の役に立つかと思い予定表をホームページにアップする取り組みをしています。
蓮池さんが30何年の中でもっとも嬉しかったことはなんですか?
基本的に人のお世話をするのが好きなんですかね。「協会さんおってくれて助かった」とか「どうしてもこの貨物をこれまでに引き取りたい」というお客さんのときに「うわ!助かったわ!」と言われるとその顔を見てるだけでやってよかったなってなりますね。
この社会においての大阪植物検疫協会の役割とはなんですか?
輸入植物にくっついて検疫有害動植物が一緒に入ってくるんですけど、それを適正に検疫するのは日本の農業・林業を守るにあたって重要なんですね。万が一検疫有害動植物が日本に蔓延してしまうと駆除するのに膨大な時間とお金がかかるんで、水際で防ぐというのは大事な役割になってくるんです。でも綿密な植物検疫とスピ-ドを要する物流はどうしても相反するところがあるんですよ。我々協会が間に入ることによって効率的な検疫とスピーディーな物流を繋ぐ架け橋となる、まぁなんというかまっすぐ前に進む車軸的な役割を担っていると自負させてもらっています。
品目や形態の多様化、書類のデジタル化が進行する社会において、大阪協会は時代の変化に対応して適正な植物検疫、貨物をとどこおらせないスムーズな物流をとの思いから、安全安心スピーディーな植物検疫を日々行うことで社会貢献に努めることが協会の役割と考えております。
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